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カツオブシのお粥
うららの突然の体調悪化のため、いつもは往診してもらっている病院へカーナビを頼
りながら初めて訪問した。
病院では年配の院長先生が待機しており、昨日往診に来てくれた若い獣医も居た。
いつものかかりつけの先生はその日もお休みらしく、どうやら今回は院長に診察して
もらうようだ。
院長は開口一番「ちょっとは元気になったか~?でもこれ絶対なんか変なもん食べた
んでっせ。」と言いながら
いきなり大きな注射をうららの首に2本ブスブスッと刺した。
「人間やったら血便ゆうたらもう今頃救急車で運ばれて大変やけどね~その点犬は難
しないんですわ~」
不安になっている私らを安心させる為なのか何なのかわからないが、サバサバとした
口調で続ける院長。
院長によると、犬の血便は腸が炎症を起こしてよく出るものなので、人間の場合と違
いそんなに心配しなくてもいいものらしい。
どちらかというと激しい吐き気のほうが体力を消耗させるし犬も辛いので早急に止め
る必要があるとの事。
「昨日の夜はもちろん何も食べさせてないんですが、今日はどうしましょう。」と聞
くと、
「欲しがるようなら、冷やご飯をお粥にしたものにカツオブシでもまぶして与えとい
て。吐くかどうかを調べるために与えるんやからほんのちょーっとでいい。
野菜は消化しにくいからしばらくあげないように。ま、2、3日食べなくても犬は平気
やから。」と言われた。
確かにそんなものなのかもしれないが、ごはんにカツオブシって、ものすごいベタで
シンプルな処方やなぁと可笑しく思いながら、
「頂いているお薬はやっぱり餌に混ぜるのがいいんですか、粉薬を餌に入れると察し
て食べるのを嫌がったり、錠剤は薬だけ器用に吐き出したりするんで結構苦労するん
ですが。」と聞くと
「簡単簡単、こうやってな、口を手でこじ開け…」
前歯を強引にこじ開けようとする院長に抵抗し歯をくいしばるうらら。
「…、おっ?コイツ強情なやっちゃな。くいしばっとる。…あいたた!噛みよった、
コラ!」
ポカッ!
院長に頭をはたかれるうらら。
院内に小さな衝撃と短い沈黙が走る。
うららを保定していた若い獣医は、ヒヤヒヤした顔つきでうららの顔を撫でまくりだ
した。
あれは心の中で絶対「ごめんなさい、うちの院長がこんなんでごめんなさい。」と言っ
てる。
「動物のお医者さん」という漫画の主人公ハムテルに似た若い獣医の悲愴な顔に免じ
て何ごとも無かった事にした。
「(うちの犬が噛んで)すみません大丈夫ですか」と沈黙を破りとりあえず言う母。
「いやいや大丈夫はははは。」照れ笑いしながら
「これあげるから薬を水で薄めて使って」と院長は注射器の形をした給餌器をポイッ
とくれた。
粉薬はそれを使うとして、錠剤のほうはどうすんねん。

まぁとりあえず聞いてみただけだし、薬は飲まなけりゃ
口の中に手を突っ込んで上を向かせてたらイヤでも飲むのはわかっていたからいいんだけども。。
「なんだかなぁ~。でも犬が元気になればそれで。。」と無理から自分を納得させて
獣医を噛んだ犬をナデコナデコしながら車に乗せて病院を後にした。

後でネットなどで調べると、白米のお粥はなによりの下痢止めになるという記述を見
つけた。
便の検査やレントゲンの打診もなく、触診もしない院長のサバサバ診療に少々疑問は
あったものの、言っている事に間違いはないらしい。
初日に来てくれた若い見習い獣医さんも言っていたが、病院によっては検査などを細
かくする所もあるけど、
お金も時間もかかるし、結局原因がわからない事も多いから一概にどうするのが良い
とは確かに言えないだろう。
高価なドッグフードや処方食をむやみに買わせる病院もあるという事だし、
獣医選びは一長一短でなかなか飼い主の気持ちに添うところは見つけられないのが現状。
今回はとりあえずの処置に間違いはなかったようだし、
休日の往診もして頂けたのは何よりだったと思う。


うららはその後院長の言うカツオブシのお粥をよく食べて元気になった。
ただ、丸2日経ってもウン○を全くしないのが気掛かりだった。
また下痢便噴出か?それとも今度は便秘?
元気に駆け回ってはいても、ウン○を見るまで安心は出来ない。
カツオブシお粥の効果はいかに!?

そして三日後の朝、うららは閉じ込められたケージ内のトイレトレーの上で
ご褒美のボーロ1個をもらうためにふんばり続け、
やっとこさ5cm程の小さな細~いウン○を2本ひり出した。
やったやった~!エライエライ!と褒めちぎる私と母。ほめられて喜び腹を出すうら
ら。
便の固さを調べるため、トイレトレーをケージから引き出し、
小さな小さな形のある2本のうん○を凝視しながら母は言った。

「なんかこれ宝物みたいに見えるわ。」



200610160033000.jpg
大丈夫なのか何なのかわからない寝顔を見守り続ける夜が続いた。


200609232154000.jpg
もうすっかり元気です。お粥大好きになりました。




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いじらしい犬
うららの誕生日を祝った一週間後の週末、私は友人と最近ハマってる岩盤浴を満喫していた。
合間ふと携帯をチェックすると、母と父の両方から着信があり、
「うーちゃんが、今日の昼から突然下痢をして嘔吐もくり返している!」との事だった。

その夜実家に駆けつけると、大量の汚物を入れたゴミ袋の山に埋もれ憔悴した母と、
救急病院に車で行かなければならない場合の為に
晩酌を控え夕飯も満足に咽を通らない様子の父、
そしてふらつきながらもお決まりのお帰りダンスをする犬が私を迎えた。

うららは以前にも激しい嘔吐で獣医さんのお世話になった事があるが、
話を聞くと今回のひどさはその比ではなかった。
下痢と嘔吐が始まってすぐに母がかかりつけの病院に連絡したのだが、
いつも来てくれる獣医さんは不在らしく、
代わりに年若い見習い風の獣医さんが往診してくれたらしい。

特に変なものを食べさせた憶えもこちらにはないし、
触診でわかる範囲では腫瘍がある風でもなく、結局原因はわからないまま。
このまま一晩様子を見て、病院は明日朝8時半から開院するので
何かあればまた連絡下さいとの事だった。
獣医さんが処方した4本の注射(内容は吐き気止め、整腸剤、止血剤、電解水、抗生物質との事)のおかげで、嘔吐と下痢がようやくおさまってきている様子だが、
薬が切れたら…と不安になる。
母の話では、下痢は4回目ぐらいから血が混じった赤茶色の水になり、
激しい嘔吐で力むと同時に、肛門から噴水のようにドバァーッと噴出するのだそう。
昼間は母1人だったので、床や壁に広がる下痢便の処理をしながらうららを看てやらねばならず、
特にうららが「がぁぁぁー!」という叫び声をあげながら
体全部を波打たせて非常に苦しそうに吐く姿を見て、
どうする事も出来ずそばで背中をさする事しかしてやれないのが本当に辛かったらしい。
それはまさに地獄絵図だったと母は言う。

気温の変化で冷えたのが原因のひとつかも知れないと思い、
湯たんぽのぬいぐるみを寝床に置いて暖を取るようにし、
その夜はケージのそばに添い寝をして何時間かおきに様子を伺っていたが、
幸い吐き気も起こらず、便も出尽くした為か出す事はなかった。
しかし血糖値が低下しているせいなのか、耳や手足の先が冷たくなっていた。
水を急激に飲ませる事を禁じられているので、ケージに付けてあった給水器は外していた。
しかしとにかく咽が乾くようで、急に起きだしてオスワリし、咽をぺちゃぺちゃ鳴らしながら
給水器のあった場所をジッと見つめ続けるうらら。
脱水症状を避ける為、湯冷ましに少しだけお砂糖を混ぜてちょっとづつ飲ませた。

吐き気と下痢が止まってからやっと12時間が経過した朝、
うららは体温も回復し、少し元気になったように見えたので、
ケージから出し、おむつをしたままでしばらく居間を歩かせていたら、
多分大好きな父の膝に乗ろうと思ったのだろう、
急に茶の間に居る父の方へと向かいだした。
が、父との距離が1メートルくらいの微妙な位置でうららは急に立ち止まり、
おもむろにオスワリをした。
待ち構えていた父が「はて?」という顔をし、私も後ろから見ていてなんだあの距離感は?と
妙に感じていると、うららのおむつから茶色い水がぶわわ~っと漏れだした。
また下痢が始まった。
さっき急にオスワリをしたのは、便意が起こってしまったため、
父の膝に行くのを躊躇していたからだったと思われる。
なんていじらしい、と思いつつ、
うららを呼び寄せておむつを急いで外して尻拭きにかかった。
元看護婦だった母は絨毯をハイターで拭きながら私に注意する。
「お尻拭いた紙でおしっこのとこ(尿道口)拭いたらあかんよ!膀胱炎になるから!」
言われた通りに何枚ものウエットティッシュで注意深くうららのお尻を拭いて、
また新しいおむつをつけてやった。

が、まもなく今度は明確な便意を感じたらしく、
おむつを付けたままケージ内のトイレトレーの上に乗るうらら。
「わわわわっ!うーちゃんちょっと待って!」と急いでおむつを外す。
するとケージの中から外へ柵越しに赤茶色の噴水が飛び出した。
またうららの尻を注意深く拭きながらケージまわりの掃除を行なう。
そうするうちに、部屋には便の匂いではなく鉄サビのような血の匂いが充満した。
うららは吐き気がおさまったせいもありそれでもわりかし元気で、
調子が悪いというよりは、最初に便を漏らしてしまった事への違和感と戸惑いで
ナーバスになっているように見えた。

「うー気にせんでええよ、誰も怒ってへんよ。すぐにキレイキレイなるからな~。」
と撫でながら声をかける。
が、立続けに襲う便意にもかかわらず、その都度マメにケージ内のトイレトレーに向かう姿が
これまたいじらしく涙を誘う。
ちゃんとトレーに排泄しようとしているうららの尊い意を酌んで、
おむつは取り外す事にした。
が、ケージ越しに何度も噴出されてはたまらないので、
ケージの側面にペットシーツを貼付けたりして
「よっしゃぁ!どんと来い!噴出便!」と、こちらの準備が万全になった頃、下痢はおさまった。
病院の診察が始まる頃に電話をして現在の状況を説明すると、
連れて来て欲しいと言われたので、皆が出かける準備をはじめた。
うららはそれを見て散歩に出れると勘違いし、
とてもうれしそうに玄関へいそいそと向かった。
そのいじらしさにまた泣いた。

「うーアホやなでっかい注射されに行くだのに。(泣)」

(続く)

p10000841.jpg
大好きなデンタボーンをかじるうらら。


p10000971.jpg
この数日後にどえらい事が起こるとは。。



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最後の子犬
一年前の10月10日、リボンという名のフレンチブルドッグが、4匹の子犬を産んだ。
そのうちの一匹が私の可愛いうらら坊。
お母さんのリボンちゃんはそれが最後のお産になったとの事。
うららを引き取りに伺った日、それはちょっと突然で、
でも年も押し迫っていたので、失礼ながら今日すぐに連れ帰りたいと言った私に、
ブリーダーさんは、それでは、と急いでうららをお風呂に入れ、
はじめてのシャンプーと爪切りなど、
テキパキと旅立ちの準備をしてくださった。

いよいよお家を出て、車庫出しを玄関の前で待っていた時、
ブリーダーさんは、うららの頭をちょっと撫でて、小さく「バイバイ。」とつぶやか
れた。
その年の秋に生まれた子犬は全部で9匹。うららは最後に旅立つ子だった。
リボン母ちゃんはどこかな?と探すと、
他のフレンチさんたちと一緒に、広いお庭の柵の中でガウガウ興奮状態。
「子犬が離れる事、母犬は何かしらわかるものですかね?」と聞くと、
ブリーダーさんは、ちょっと残念そうに首を降って「わからないでしょうね~。」と。
もういちど、リボンがブーブー言ってる柵のそばまで行き、心の中で伝えた。
「あなたが産んだ最後の子犬、もらっていくよ。大事にするからね。ありがとうね。
元気でね。」

たくさんのきょうだいたちに囲まれて育ち、
そしてきょうだい達の旅立ちを見送り続け、
突然の来訪者にプルプル震えていた最後の子犬は、
私の家族となり、1才の誕生日を無事迎えました。

riboon1.jpg
ブリーダーさんのHPから拝借したリボンままと子犬たちの画像
まん中のおっきい子がうらら。その左はあくびちゃん。
両端のパイドとタイガーブリンドルはどちらも男の子(元気にしてるかな?)
みんな一才の誕生日おめでとう!


sannpo.jpg
プレゼントのリードと首輪でロング散歩へ。


dinner.jpg
ハッピーバースデーうらら いごっそ料理


kurekure1.jpg
おやつ食べ出したらこの有り様

kurekure2.jpg
ほんとに1才なんだろうか。

kurekure3.jpg
う、うららちゃん。。。(悲)

utagenoato_1.jpg
宴の後。 あんだけ暴れたら服も脱げるわな。

utagenoato2_1.jpg
しかも何故か泣いてるし。

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