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いじわる犬うららはじめての九州その2
私の母方の祖母は85才。お茶で有名な福岡県の八女というところに住んでいる。
大平洋戦争で鉄砲の玉にあたっても死ななかった身も心も屈強な祖父は、絶対100まで生きると周りも本人も思っていたのに、3年前、若い人がかかる種類のガンで、あっけなく逝ってしまった。
私が小さい頃の祖母は優しくて、超ワンマンな祖父にかしずきながら、畑を耕し、夜なべをし、「新幹線で食べるとよか。」と早朝からあんこをプスプス煮て、私達が大阪へ帰る時には必ずお土産のあんこもちなどを持たせてくれた。帰りの博多駅のホームで、動く車窓から、涙を流して手を振り見送ってくれた祖母の姿を今でも思い出す。
そんな祖母は、最近は老人性の鬱になってしまい、自主的に動く事をしなくなり、回りの人間を少々困らせたりしている。

北九州のおば一家(+チワワのハウ)ときる家(+フレブルうらら)が田舎の家に到着した。
はじめて訪れる家にもかかわらず、何故か着くなり台所兼茶の間にドタスカ直行するうららとその尻を追い掛けるハウ。まもなく法事がはじまるので、親戚たちが次々と集まり、ひさしぶりに交わす挨拶など、あわただしい空気が流れる中、教えもしないのに茶の間にテッテケテと行くうららが心配になりその後を追うと、その家の飼い猫(ジョン、メス、2歳くらい)がシャーシャー警戒して毛を立たせているのに、うららは平然と茶の間を徘徊していた。なぜか茶の間にいそいそと足しげく通ううーが不思議だったが、その謎は翌日あきらかとなる。
そんな厚顔無恥なうららにジョンは早々に退散を決めたらしく、それっきりなかなかその姿を見せてくれなかった。
その後も、テケテケ歩くうーとその後ろ(尻)にくっついて歩くハウの電車ごっこが家のあちこちで見られ、談笑する親戚達の間を何の違和感もなく横切っていく頃には、祖父の三回忌の風物詩となっていた感さえある。うららもハウも吠えたり騒いだりという事は全くなかったので、親戚たちには「赤子のごた、おとなしかね~」「力士の高見盛に似とる」などとおおむね好評(?)の声を頂き、おば一家も私らも一安心。

夜の宴会の後、皆の布団を列ねて敷き、うららは私の枕元に、ハウはいとこのA美の枕元に、お揃いのカドラーを置き、それに丸くなって皆と一緒に寝ていた。
ぐっすりと寝静まった真夜中、いきなり大声が広間に響き渡った。

「みんな ねとるのぉ~!?」

広間で寝ていた全ての人間が飛び起き、声のする方を見ると、部屋の入り口のほうにぼうぅっと人影が。
それはばあちゃんだった。
普段は台所の奥にある部屋からなかなか出てこないのに、その時は手押し車を押してはいたが、しっかりと立ってよく通る声で突然そう言い放ったのだった。
枕元のA美を守るためなのか、ばあちゃんのほうに向かって必死で吠えたてるハウの声が響く中、母と叔母が「皆寝とるよ~!どげんしたと!?」と言うと、ばあちゃんは「台所の電気がついとるから。。」などとムニャムニャ言いながら立ち去っていった。
ハウもやっと鳴きやみ、「何だったんだ今のは。やっぱばあちゃんボケちゃってるんかな。」と、悶々としながら再びそれぞれが眠りにつき直し、ちょうど一時間くらい経った頃、またもや

「みな ねとるのぉ~~!?」

吠えるハウ。
今度はさすがに母と叔母達が起き出して、手押し車につかまり仁王立ちのばあちゃんのところにあわてて向かう。
そしてハウをなだめる為に電気をつけて起きた私の目の前には、のし餅状態の我が犬が。

のし餅


犬って、やっぱハウみたいに、非常事態には飼い主を守ろうと吠えたりして警戒するのでないの?
それともこののし餅状の物体はもしかして犬でない?
もしかして一度眠ったらなかなか起きない「イネムリブーゴン」とかいうちっちゃい怪獣なのかも。。
情けなさと可笑しさと溢れる疑問でしばらく寝られなかった。
この騒ぎで全く起きなかったのは、うららイネムリブーゴンと、枕元のハウに守られたいとこのA美だけ。


次の日、分家の叔母が、「うららちゃんな、猫のエサば食べよらすけんが、よかと~?」と私に言ってくれ、前日から異様に茶の間へ通ううららへの謎が解明した。
猫は犬と違い、好きな時にちょこちょことエサを食べるらしく、常にエサ入れにフードが入れてあるのだが、それをずっとうららは平らげていたらしい。
「うちのうららちっちゃい怪獣がホンマにアホな事でどーもすんません。」と、飼い主の朝ご飯のシャケを半分献上し、ジョンにお詫び申し上げた事は言うまでもない。


ジョン

うーにごはんを奪われ続けた田舎の家の飼い猫ジョン。
近くの山で母猫が子猫を産み、ジョンだけが生き残っていたのをいとこが見つけて拾ってきたらしい。 
このあたりは母が小さい時から猫が多かったらしく、言い伝えでは「野猫も飼い猫も死期が近付くと、山奥の猫塚とよばれる場所へ自ら行き人目を避けて亡くなる」といわれていたような地域だったが、最近は野猫問題への意識も高くなったのか、ジョンもすでに避妊をすませているとのこと。


今回の旅の詳細はその3に続く。 


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