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猛犬うららとピクニック
仕事を退職をして以来、暇をもてあます父。
気候も良いので、休日には何かと言うと「うーちゃん連れて弁当持って公園いこか~いこか~。」とか言ってくる。
その一週間前に家族4人とうららで鶴見緑地へピクニックに行ったのだが、犬連れのピクニック初体験の父は、その楽しさに味をしめたらしい。
平日に母と二人で行ってくればいいやん、と思うが、もうすでに二人と一匹で平日にも結構行っているらしく、父のデジタル一眼には緑を背にしたうららが山ほど写っており、父的に飽和状態なのが伺えた。暑がり寒がりのフレンチを連れて出かけられる日は限られているし、せっかくのお日和、私も一緒に出かける事にした。

実家の近くには淀川があり、河川敷には広々とした公園が数カ所ある。
木陰を見つけてシートを敷き、持参したお弁当を広げ、心地良い秋の空気を味わう。
回りには、バーベキューをする家族連れや、バトミントンを楽しむ若者、ボール遊びをする親子、そして鶴見緑地ほどではないが、犬を散歩させる人々。皆それぞれがこぞって青空の下へ集うほど、その日の天気は最高だった。
ヒートが始まってしまったため、オムツカバーを付けたうららは、先日の鶴見緑地の時に比べると妙にフニフニとしていてやはり足取りが重い。それでも心地良い陽射しの中、シートの上にオスワリをしておやつ(炒りハトムギ)をもらい、カリカリと歯音をさせながら嬉しそうに食べ、うららなりにまったりと過ごしていたようだった。

その時事件は起きた。
私はおにぎりを頬張りながら、うららに装着していたロングリードの持ち手を尻の下に敷いていたのだが、30メートル先に、お散歩中のミニチュアダックスちゃんが見えた途端、何を思ってかうららが急にそちらへ向かってたぁ~~ッ!と走りだした。
無鉄砲にダッシュするうららちゃんを初めて見た~!…などと言って眺めている場合ではなかった。
急いでリードを持ったが、ボタンを解放状態にしていたため、シャアーーッと勢い良くヒモが伸びてゆき、咄嗟にヒモを掴むも、指を火傷しそうになって「熱っ!」とひるんだ瞬間リードの長さが最長になり、パァン!と持ち手を持っていかれた。ロングリードを引きずってもなお目標へ突進していくフリーうらら。
30メートル先では飼主さんがしっかりとダックスちゃんのリードを掴んでおられたが、うららに突進してこられた怖さで固まっている様な感じだった。当のダックスちゃんはというと、近付いてきたうららに必死で威嚇してワウッ!と吠えかかっていた。何故威嚇されるのか全然理解出来ず、近付こうにも近付けずに「な、なんで!?アウアウアウ。」状態のうらら。そこへ私が駆けつけうららをひっ抱えて「どうもすみません!」と開口一番詫びを入れると、相手の飼主さんはムッとした口調で「ハイ。」とだけ答えてその場を立ち去った。

心の中でもう一度詫びた。
こんな黒くて怖い顔をした知らない犬がいきなり全速力で向かって来たら私だって怖い。

うららは普段他の犬に自ら寄り付いたりした事がなく、この時のように、飼主以外の対象物に全速力で突っ走って行く事など今まで全くなかったのでついつい気を緩めてしまった。
フレンチ独特のあのイノシシの様な突進は全く攻撃性のあるものでなく、逆にその懐っこい性質がそうさせるもので、私ら飼主から見ると「アヒャヒャヒャヒャ~~~!」ってものすごく嬉しそうな顔で走っているだとわかるが、他犬種の飼主さんはあのハジケた口裂け顔を逆に怖いと思うだろう。
もしダックスの飼主さんがリードを離していたりしたら、ダックスがうららに噛み付いていたかもしれない。それでも文句は言えない。

やるせない思いにかられながら父と母のもとに戻り、食べかけのおにぎりをさっきより少しテンション低めで食べていると、横で母がうららの頭を両手で掴み、顔を近付けて「うーちゃん、なんで走って行ったの?ゆうてみなさい。」と何度も脳天着な口調で問いただしていた。

今回の事は私がしっかりリードを持っていなかった事が100%いけなかったのだが、大人しいと思っていたうららが飼主以外にも突進かましたりする可能性があると分かった以上、「マテ」の訓練を強化しつつ、当分は父の(正確にはうららの)得意技、フリー状態での「ロングマテ&コイ」は、封印する必要があるかも。

などと、考えている矢先、父が得意技のそれを披露すべくうーを50メートル先まで連れていってしまった。
父は自分の命令「マテ」を辛抱強く待つうららと、一生懸命自分に向かって走って来てくれるうららの2セットが大好きなので、この得意技を止めるつもりは毛頭ないらしい。
困ったなぁ、何と言って止めさせたらいいのかな、と思っていると、50メートル先でこちらを見て待っているうららにやっと「ヨシコイッ!」の命令が父から出された。
ところが父のテンション高めなコマンドに相反し、私たちの元にやってくるうららは、逆に私たちが「ロングマテ」状態になる程トロかった。ヒート中とはいえ、ダックスに向かって遁走したのを見たばかり。

今ポソポソとこちらへやってくるあの犬は

さっきのと同一犬か!?


と、疑いたくもなる程のやる気のない走りであった。

やっとこさ私らの元に到着したうららに、ごほうびのおやつをあげながら、また母が、「うーちゃん、なんでそんなゆーっくり走ってきはったの?ゆうてみなさい。」と問いただしていた。

先ほどのダックスに吠えられた事で、多少ショックを受けていてのテンションダウンだったのかもしれないが、早く走れば怒られ、遅いと失望され、犬にとってみればかなり腑に落ちないことではある。


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うらら初ピクニックの鶴見緑地にて。うれしそう。


20071224124658.jpg

ピクニック名物おにぎりをちょっとだけおすそわけ。


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初めて写真を撮らせてもらったよそ様のフレンチブルちゃん。
ボブ君。大きな頭と脳天の黒チョボが可愛い。



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うららにご挨拶をさせてみようと試みるも、例によって例のごとく…。
ボブ君はちゃんとうーに顔を寄せてくれたのだが、
私達が話をしているそばで、人間の男の子たちがボール遊びをしていたため、
そのボールが気になってしょうがない。
ボブ君の飼主さんは「ボール、ボール近付けるな、ボール気をつけな。。」と
始終ハラハラしておられた。

20071223165035.jpg

とうとうボールが転がって来てしまってがぶり寄り状態に。
ボブ君はボールが大好きで、一度持つとちょっとやそっとでは離さないらしい。


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うーのボールをあげてみるともう夢中。
このボールに普段見向きもしないのに、他のワンコが持つと急に気になりだす卑しい系うらら。
ボブ君はこの後、1メートル級の素晴らしいハイジャンプを見せてくれた。
フレブルの男の子は、うららとはまるで別犬種のよう。パワフルで陽気でとにかく楽しい。


20071223174528.jpg

花博のシンボル塔とうー。父がオスワリさせている変な構図。



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初めてのピクニックで疲れて車内で眠りこけるうー。



20071224124749.jpg

別の日、家の近くの淀川河川敷公園にて。花と全く調和しない強面うらら。


20071224124844.jpg

「あ!あれはうーのおとたんとおかたんでないの!」と言いたげに立ち止まるうー。
どうやら家族の識別は出来ているらしい。


すっ飛んで向かって行く程好きかどうかは別にして。
20071224124823.jpg

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COMMENTS
なあ~るほど。
ちちんさん、メリーくりすますv-255

そうですか、うーちゃんが突進するとは驚きでしたね!(たぶん、ダックスちゃん&飼い主さんが)
何か、余程ダックスちゃんから良いかほりでもしていたのでしょうか。犬世界での物凄い美少年とか。あ、女の子か。じゃあソウルメイト・・・じゃないよなぁ(苦笑)
でも、お互い怪我が無くて良かったですよ。
やはり、経験してみないといろんな場面を想定できませんから。(自分で言っておきながら、耳が痛~い!!)
でもお母様、「ゆうてみなさい」と言われましても~(爆)
私だったら、うーちゃんが突進してきたら撫で回してハイジのように、ゴロンゴロンと丘を転げていくことでしょうv-238
もちろん、ボブ君でもOKです!
ボブ君のボールへのひっつき具合、メチャ可愛いですね~。前足で抱え込んでる仕種がぐっときます(笑)
ポンデライオンのシートに座るうーちゃんもとっても嬉しそう。
やはり、みんなとのおでかけは楽しいんですねv-254
お父様とのお座りうーちゃん、エエ感じです(笑)
きっと、お父様が「ちゃんと、真ん中に塔を入れて!」とリクエストしたかな?なんて想像しちゃいます。


2007/12/24 22:21  | URL | みかん #V1rogjt.[ 編集/削除]
みかんさん、メリークリスマス~!

クリスマスの挨拶を頂くのは何年ぶりかという感じで嬉しいです。
素敵なイブをすごされましたでしょうか?v-25

うららの突進にはもう驚きまして、飼ってから2年も経つのに、まだまだ知らない事がたくさんありそうです。
確かに、経験しなくてはわからなかった事ですね。出来る限りいろんな事を体験させてやりたいと思ってはいますが、その分飼主のほうにも勉強が必要なのだなと痛感いたしました。特にお外での事は、充分な体験をさせてやる事が家族の年齢的にはちとキツイ感じなので(笑)、後回しになっていました。今後は充分気をつけながら、外での活動も少し増やすようにして、楽しんで行きたいと思っています。

ああ、公園に居る人みんながみかんさんのような方たちばかりならいいのに。。撫で回してゴロゴロ転げて頂けますか!(爆)さすが犬の喜びのツボをよく押さえていらっしゃいますね。そんな事をして下さるとうららもガフガフ言いながら喜びマックス状態になりますよ。
ダックスちゃん(多分男の子だったと思いますが)の件、私が思うには、ロングコートの尻尾がヒラヒラしていたのではないかと。うららには、小さく微妙に動くものを捕らえる習性があるようなので、「あ!ハトみっけ!」みたいな感じだったのかなぁ。と。それかおっしゃるように何か良いニオイしていたのかなぁ。もうものすごく吠えて私にも「ガウッ!」って噛み付きそうだったから全然近寄れなくて。(悲) 実はダックス(特にロングコート)はうららにギャウギャウ吠える子が多くて、私ちょっと苦手なんですよ。だから普段は散歩中に出会ってもダックスとだけは挨拶させないようにいつも避けていました。うららのKYな行動は、そのせいもあったのかもしれません。うららにはもう少し社会性を身に付けさせなければいけないのかもですね。とにかく、ホントに怪我なくてよかったです。

ボブ君、めちゃめちゃパワフルで可愛い男の子でした。毛質がうららより柔らかくてぽわぽわで…v-10
「俺のボール!もう放さん!」とばかりにしがみついてた青の大きなボールを男の子達に何とか返したあと、そんなにボールが好きならうららのを、と、私がオレンジのウニボールを手にかざした瞬間、ボブ君の飼主さん方の顔が、「ヒッ!」と引きつったかと思うと、ボブ君が私に突進してきてあっという間に手のボールにガプッ!とかぶりついて奪っていってしまわれました。ボールへの執着がもう尋常じゃなくて、一度持ってしまうと女性の飼主さんではもう引き剥がすのが無理らしく。(笑)向こうは「(ボールを取った時)歯があたりませんでしたか?もうボールヨダレだらけにしてしまってます!すいません。」としきりに謝られるし、私は「私こそボール見せてしまってごめんなさい。取り上げられなかったら差し上げますし。。」と詫びたりしていたりして、その間もボブ君はボールに夢中。しばらく遊ばせた後、男性のほうの飼主さんが噛み付かれそうになりながらも必死で取り上げておられました。その後、飼主さんは取り上げたボールを自分の頭の所に掲げられて、ボブ君のハイジャンプを見せて下さいまして。。10回くらいビヨンビヨン飛んでいたかなぁ。何回か勢い余って背中からドテッ!と地面に落ちてすごい音がしていました。憧れのフレブルの真髄を見たような気がしました。そして私達にはフレブルのオスを飼うのは無理かも。。とも。(爆)

うららと塔の写真、やっぱり変ですよね。分かっていただけて嬉しいです(笑)
父が「もしもし、そこのお方、塔とこの子をぜひ撮ってやってくださらんか。」って言ってるみたいだし。
2007/12/25 12:34  | URL | ちちん(きる) #zd97yWdE[ 編集/削除]
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